せっかく作るなら、手影絵をきれいに映したいですよね。実は、影絵を映す時、映しやすい場所と少し難しい場所があるんです。まずは、「どこから光が当たっているか」「自分の作った影が見えるかどうか」確認してみてくださいね。
1.光がどこから当たっているか確認する
スクリーンや壁などに影を映してみて、光がどこから当たっているか意識すると良いです。光が正面から当たる位置で影を映すのが、1番シルエットがきれいに映ります。(なので、ライトの高さも気をつけてくださいね。)スクリーンの中央にライトを一台置いて映す場合、端っこは斜めから光が差すため、中央よりも映すのが少し難しくなります。なので、まずは映しやすい中央で映すのが良いと思います。
斜めからの光で映す場合
映したい手影絵の輪郭に対して、光が正面からあたるように手や体の角度を調整します。頭で考えるのも大切ですが、ちょこちょこ影を見ながら調整するのが早いように思います。太陽の光で映す場合も、太陽があたる角度によって変わるので、映しながら調整していきます。※直接、光源を見ないように気をつけてくださいね。
2.影全体が確認できる場所で映す(スクリーンや壁に映すとき)
お子さんは、よくスクリーンギリギリで影を作って、客席側から覗き込みたがることが多いのですが(わかるよ〜。自分の影を、客席から見てみたいんだよね!)
手影絵を作る場合は、最初は影の全体像が確認できるように、スクリーンと適度な距離をあけたほうが作りやすいです。(でもでも、やってみたいと思ったらやっていいよ。客席側からのぞきたい気持ちも良くわかる!「そこで映すのは、ちょっと難しいよ」ってコトです。)
小さいお子さんの場合、映すときに、自分の頭や体の影で作った手影絵が隠れてしまうこともあるので、「体の横に手を出すと作った影がよく見えるよ」「手を頭の上にあげると作った影が見えるよ」など、手影絵がよく見えるように声をかけてあげると良いと思います。
↑遊びのパターンとしてなら、体の影に手影絵を隠したり覗かせたりする「体の影でかくれんぼ」の遊びも面白いかも知れません。「キツネが出た!引っ込んだ!今度はここ!」とか「いなーい、いなーい、いた!」とか。影絵人形を使っても良いですね。楽し過ぎて無限ループになるかも。もう、お子さんにとっては影絵でも影絵じゃなくても良いんだろうなぁ(笑)
3.自分のお気に入りポイントを見つける
映すのに慣れてきたら、手の角度を変えたり指を動かしたりして、映っている影を見ながら影の形を整え、一番きれいに見える自分のお気に入りのポイントを見つけます。遊んでいるうちに、「あ!今のすごく犬に見える!」「ウサギっぽい!」など自分の手影絵のチャームポイントが見つかってきます。「手」は人それぞれ違うので、手影絵にもそれぞれ個性が出るのが面白いところです。手の特徴によって得意な手影絵と苦手な手影絵も変わってきます。
じっくり遊んで、自分のお気に入りポイントを探してみてくださいね。
手影絵で私がしていた練習方法
最初に手影絵を習った新人時代、光を探しては壁や床に手影絵を映していました。色々な光があるところで練習をしていくと、どこから光が当たっていても、パッと手の角度を変えて安定した影絵を映せるようになっていきます。手の組み方も早くなるし、角度に臨機応変に対応できるようになるので、手影絵の習得に役立った練習法でした。
そうそう!色々な光を探す過程で、影ができる光とぼやけて影があまり映らない光と、光にも違いがあることを発見できるかも知れませんね。
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